25年度
歴史に残る町を訪ねる
第3回 古墳散策(25年11月15日

今年度の八尾市シリーズ最終回は高安地区の古墳群を訪ねました。
高安は古代から大和と河内を結ぶ要となった地で、
飛鳥時代には高安城が築かれ、戦国時代には信貴山城という山城が築かれるなど
歴史の舞台に数多く登場します。


心合寺山(しおんじやま)古墳
約1600年前の5世紀後半に築かれた前方後円墳で、
全長160メートルの中河内最大の規模です。
発掘された粘土で包まれた木棺からは、副葬品の勾玉、管玉、甲冑、三葉環頭大刀などが出土しました。
 
 
頂上での記念撮影(上段右)

心合寺山古墳学習館
「中河内の豪族のすがたと村々のくらし」をメインテーマとし、心合寺山古墳の出土品を中心とした展示などを行っています。

  
館内で学芸員から木棺の説明をいただいています(写真右)

向山(むかいやま)古墳
古墳時代前期の築造とされ、南側の池には平安時代〜鎌倉時代の瓦を焼いた窯があります。


向山瓦窯跡

愛宕塚古墳
古墳時代後期の巨石を組んだ横穴式石室の古墳です。
副葬品として、馬具、大刀、ガラス玉が出土しています。

  

神立茶屋の辻(こうだちちゃやのつじ)
かって、大阪と大和を結ぶ街道を行き交う旅人のための茶屋が並んでいました。
在原業平が、茶店の娘に恋をして通いつめたという伝説も残っている地です。

 

伴林光平(ともばやしみつひら)の墓
幕末の国学者、歌人であったが、天誅組に参加し、京都で斬首されました。

  

玉祖(たまおや)神社
高安11ヶ村の氏神で、国天然記念物の「長鳴鳥」が飼育されています。

   
豊臣秀頼から寄贈された石灯篭(写真右から2枚目)と大きな「長鳴鳥」の彫刻(写真右端)

芝塚古墳跡
平成元年に発掘されました。

 

来迎寺(らいごうじ)
このあたりには「高安古墳群」があり、6世紀後半を中心に築かれ、
巨石を組んだ石室を設けたもので、約200基あります。

  


境内からの絶景

 
境内にある「抜塚(ぬけづか)」は石室の奥壁が抜かれ貫通している

神光寺(じんこうじ)
紅葉の名所です。

  

服部川7号墳


(八尾市教育委員会、NPO歴史体験サポートセンター楽古の資料を参照しました)